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河野 嵩*; 鹿子木 将明*; 吉川 智己*; Wang, X.*; 角田 一樹*; 宮本 幸治*; 室 隆桂之*; 竹田 幸治; 斎藤 祐児; 後藤 一希*; et al.
Physical Review B, 100(16), p.165120_1 - 165120_6, 2019/10
被引用回数:5 パーセンタイル:27.17(Materials Science, Multidisciplinary)Resonant photoelectron spectroscopy at the Co and Mn 2 core absorption edges of half-metallic CoMnGe has been performed to determine the element-specific density of states (DOS). A significant contribution of the Mn 3 partial DOS near the Fermi level () was clarified by measurement at the Mn 2 absorption edge. Further analysis by first-principles calculation revealed that it has symmetry, which must be responsible for the electrical conductivity along the line perpendicular to the film plane. The dominant normal Auger contribution observed at the Co 2 absorption edge indicates delocalization of photoexcited Co 3 electrons. The difference in the degrees of localization of the Mn 3 and Co 3 electrons in CoMnGe is explained by the first-principles calculation.
中谷 泰博*; 藤原 秀紀*; 荒谷 秀和*; 森 健雄*; 橘 祥一*; 山口 貴司*; 木須 孝幸*; 山崎 篤志*; 保井 晃*; 山上 浩志*; et al.
Journal of Electron Spectroscopy and Related Phenomena, 220, p.50 - 53, 2017/01
被引用回数:2 パーセンタイル:16.85(Spectroscopy)重い電子化合物CeNiGeの非4バンド由来の電子構造を明らかにするため、LaNiGeの軟X線角度分解光電子分光を行った。La M吸収端での光電子スペクトルで、価電子帯のLa 5成分の明瞭な強度の増大が観測された。さらに、軌道対称性に起因するバンドに依存した円二色性が観測された。
Kang, J.-S.*; Kim, J. H.*; 関山 明*; 笠井 修一*; 菅 滋正*; Han, S. W.*; Kim, K. H.*; Choi, E. J.*; 木村 剛*; 室 隆桂之*; et al.
Physical Review B, 68(1), p.012410_1 - 012410_4, 2003/07
被引用回数:21 パーセンタイル:68.18(Materials Science, Multidisciplinary)非常に希薄にCr及びRuをドープしたNdAMnO (NAMO) (A=Ca,Sr)マンガナイトの電子状態をMn及びCrの2p3d共鳴光電子分光を用いて調べた。すべてのCr及びRuをドープしたNAMOシステムにおいてMnのe成分による金属的なフェルミ端が観測され、これらのシステムの金属的な性質をよく説明する。t配置を取るCrの3d状態は、フェルミエネルギーの下約1.3eVにあり、またCrのe状態はフェルミエネルギー近傍のバンド形成には関与していない。Cr及びRuが誘起する強磁性と金属-絶縁体転移は、測定によって得られた電子構造によって理解できる。
関山 明*; 岩崎 剛之*; 松田 京子*; 斎藤 祐児; 大貫 惇睦*; 菅 滋正*
Nature, 403(6768), p.396 - 398, 2000/01
被引用回数:255 パーセンタイル:98.92(Multidisciplinary Sciences)光電子分光は物質に高エネルギーの光を入れた時に出てくる外部光電子のエネルギーを測定することによって、物質の電子状態を調べる手法である。そのために高温超伝導体を初めとして多くの物質で研究が進んでいた。しかし、これまで全世界に普及している装置では、高い光エネルギーでは分解能が足りなかったり、あるいは、低い光エネルギーで分解能は十分発揮できるものの固体の表面しか観測できないというとても大きな制約があり、多くの固体物質では表面と内部(バルク)の電子状態が大きく異なっているために、最も知りたい固体内部の情報が得られないという欠点があった。われわれは、大型放射光施設SPring-8の共用ビームラインBL25SUに整備された世界トップの性能を実現した超高分解能軟X線分光器と高分解能光電子分光実験装置を用いて、CeRuSi及びCeRuの真のバルク電子状態を解明するのに世界で初めて成功した。
佐々木 貞吉; 馬場 祐治; 吉井 賢資; 山本 博之
表面科学, 17(7), p.370 - 374, 1996/07
ストロンチウム化合物のSr2p4d共鳴に伴うSr-LMMオージェ遷移を、放射光により調べた。いずれの物質においても、スペクテータ・オージェ電子エネルギーは励起光エネルギーとともに高エネルギー側へシフトした。また、on-resonanceの近傍ではスペクテータ・オージェ電子ピークのナローイングが起こり、ピーク半値巾は25-40%減少した。これらの現象は、局任化したSr4d軌道に起因するもので、スペクテータ・オージェ電子放出は共鳴ラマン散乱過程であると結論した。
馬場 祐治*; 下山 巖
no journal, ,
簡単なSi系化合物を対象とし、Si 1s電子をX線で共鳴励起した時の光電子分光スペクトルを測定することにより、多原子共鳴効果について調べた。窒化ケイ素(SiN)微粒子とセルロース粉末を混合したペレットについて、Si 1s電子を価電子帯のSi 3p軌道に共鳴励起すると、N 1s光電子の強度が24%減少した。一方、母材として用いたセルロースから放出されるO 1s光電子強度は変化しなかった。二酸化ケイ素(SiO)微粒子と窒化ホウ素(BN)粉末を混合したペレットについても同様の結果が得られた。以上のことから、多原子共鳴による光電子強度の変化は、共鳴励起する原子に直接結合した原子のみで起こることがわかった。この現象を使うと、多元系の物質において、目的とした原子に隣接する原子種を特定できる可能性があり、既存のX線回折法やX線吸収分光法(EXAFS, XANESなど)を補完する新しい構造解析法になり得ると考えられる。